釜石小学校で「サケ」についての出前授業を行いました~海洋教育パイオニアスクールプログラム~

掲載日2024.09.12
ニュース

7月12日と8月19日に釜石小学校の児童と教員を対象に出前授業を行いました。

最初の出前授業は、釜石小学校の6年生の児童18名を対象に行いました。本学からは、産学官連携専門員1名と総合科学研究科地域創生専攻地域産業コース水産業革新プログラムの学生1名が参加しました。
児童たちは、本学の学生からサケの種類や過ごし方などをスライドや動画を通して学んだ後、本学の職員からサケの漁獲の方法について動画を通して学びました。授業後の子供たちから、「サケは長くてどのくらい生きているものがいるのか?」や「サケが取れなくなってきている代わりにどのような魚が取れているのか?」のような質問が上がっていました。

2回目の出前授業では、釜石小学校の教員13名を対象に講義を行いました。本学からは、三陸水産研究センターの特任専門職員1名と本学農学部食料生産環境学科水産システム学コースの学生3名が参加しました。
今回の授業では、釜石ガス内のスタジオ「スマッセ」を使い、初めに海洋環境についての座学を本学職員より受け、その後実際に釜石小学校の先生方が自ら魚を捌いて調理をする活動を行いました。
先生方がそれぞれで魚を捌く活動を始める前に、まず本学職員が魚を捌く際の手本を見せ、その後、各グループに学生が1名ずつ付き、学生が先生方へアドバイスをする形で行われました。当日扱った魚は、出前授業当日の朝に水揚げされたソッコ(ブリの若魚)やトビウオ、サバ、ショゴ(カンパチの若魚)でした。マルの魚を触ったことのない教員がほとんどの中で、初めは包丁の入れ方などに苦戦している様子でしたが、2匹目をさばき始めるころには、コツをつかみ始めスムーズに捌いていました。

今年度、釜石小学校では、「サケの学習を通して学ぶ地域文化の継承と海洋環境」を掲げ、児童の学習や教員の活動を行っていくとのことです。

今回の授業は、笹川平和財団の海洋教育パイオニアスクールプログラム「サケの学習を通して学ぶ地域文化の継承と海洋環境」の一環として行われました。このプログラムは、これからの学びに役立つ可能性を秘める海の学びに取り組もうとする学校や先生の活動を支援するとともに、海の学びを通して、日本や世界を担う子どもたちに求められる資質?能力を育むことをねらいとしています。(笹川平和財団ホームページより一部抜粋)

関連リンク: 笹川平和財団「海洋教育パイオニアスクールプログラム」サイト